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顧客とひとつのチームに。「作って終わり」ではないクライアントワークの魅力

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  • クライアント : 三菱商事ファッション株式会社 様
  • 社内インタビュー:プロダクトマネージャー、エンジニア、デザイナーと、職種をまたいだ連携

三菱商事ファッション株式会社:https://www.mcf.co.jp/


三菱商事グループのアパレル商品供給取引を担う中核子会社として設立された三菱商事ファッション株式会社様(以下「MCファッション」)。近年はデジタル事業にも力を入れ、アパレル業界のDX推進にも貢献しています。インダストリー・ワン(以下「IO」)では、MCファッションが取り組む新規ソリューション開発において、プロダクトの企画から開発及び、事業立ち上げ伴走支援までを一気通貫で受託。本プロジェクトでは、プロダクトマネージャー、エンジニア、デザイナーと、職種をまたいだ連携だけでなく、クライアントであるMCファッション様とも密なコミュニケーションをとることでスムーズなプロジェクト進行を実現しました。プロジェクトメンバーの中から各職種の3名に、コミュニケーションのあり方ややりがい、職種をまたいだ連携の魅力を聞きました。

<メンバープロフィール>

Incubation事業部 マネージャー 山本 健斗

自身での事業立ち上げ、東証一部上場企業およびスタートアップにて新規事業立ち上げ・拡大に従事した後、米国MBA取得のため渡米。2021年12月帰国しインダストリー・ワンに参画。本プロジェクトではプロジェクトリード及びプロダクトマネジメント・事業開発推進を担当。

美術大学を卒業後、広告会社へUXデザイナーとして新卒入社。広告関連業務・デジタルプロモーションの企画及び制作業務に従事した後、2022年7月にUI/UXデザイナーとしてインダストリー・ワンへ入社。本プロジェクトではコンセプトの可視化からワイヤーフレーム作成、要件定義、プロダクトのUIやビジュアル含むデザイン全般を担当。
Design事業部 UI/UXデザイナー 髙木 上平

美術大学を卒業後、広告会社へUXデザイナーとして新卒入社。広告関連業務・デジタルプロモーションの企画及び制作業務に従事した後、2022年7月にUI/UXデザイナーとしてインダストリー・ワンへ入社。本プロジェクトではコンセプトの可視化からワイヤーフレーム作成、要件定義、プロダクトのUIやビジュアル含むデザイン全般を担当。

Engineering事業部 シニアエンジニア 目黒 圭剛

米フロリダ州の大学でComputer Scienceを学び、卒業後Webエンジニアとしてベンチャーやフリーランスを経てIOに入社。本プロジェクトでは開発のリードとして要件定義から実装まで開発まわり全般を担当。

ーーー今回のプロジェクトは、職種をまたいだコミュニケーションはもちろんのこと、お客様とのコミュニケーションがかなり多いと聞きました。

山本:そうなんです。毎日実施している朝会に、IOのチームメンバーだけでなく、お客さまにもご参加いただいています。そこでリアルタイムに問題点を共有したり議論したりすることで、スムーズな進行につながっていると感じています。

目黒:私や高木も頻繁にお客さまとお話しし、そこでいただいた情報を開発やデザインに反映するということを頻繁におこなっています。クライアントワークではありますが、ただ言われたものを作るのではなく、一緒に走りながら協力してプロダクトを作っているという感覚がありますね。プロジェクトにジョインした当時はアパレル業界の知識もなかったですし、現場を理解して、エンドユーザーが本当に使いやすいプロダクトを作るためには、お客さまと直接お話することは非常に重要だと感じています。

山本:2人ともフットワークが軽くて助かっていますよ。直接対峙しているからこそのアイディアがどんどん出てくるし。オンラインでのコミュニケーションだけでなく、お客様先の現場にも頻繁にお伺いして正しく理解することを大切にしています。

高木:このプロジェクトではデザイナーは1人だけなので大変ではありますが、お客さまだけでなく他のメンバーとも密にコミュニケーションを取れることで、非常にスムーズに進んでいると感じます。プロジェクト内で情報格差がないので、全員が同じ視点に立って同じものを目指している。だからこそこのスピード感で開発を進められているのだろうなと。

ーーープロジェクト内のコミュニケーションにも工夫があるのですね。

目黒:ツール自体、もっともストレスなくコミュニケーションができるものを選んでいます。たとえば、インダストリー・ワン全体ではMicrosoft Teamsを使っていますが、プロジェクトメンバーとはSlackを使うようにしたり。エンジニアやデザイナーはSlackでのコミュニケーションを好む人が多いですし、ゲストとしてお客さまもスペースに招待しやすいのも良いですね。

高木:Huddleの画面共有機能で、書き込みをしながら議論できるのも助かります。齟齬がなくなるというか。基本的にフルリモート勤務なので、オンラインでのコミュニケーションのしやすさは重要ですよね。

山本:Slackの宣伝みたいになってるけど(笑)でも本当に、全社的なルールにとらわれず、プロジェクトごとに最適なコミュニケーション手段を選定することでチーム力の向上につなげられていると思います。

ーーー山本さんはプロジェクトリードとして、高木さんや目黒さんからの提案で印象に残っていることはありますか?

山本:目黒はもう、最初に開発基盤の変更を提案してくれたことがいちばんですね!お客さまのやりたいことを実現するためには、それまでの基盤ではできないことも多くて。思い切って変更したことで開発スピードが格段に上がりましたし、振り返ると、あの時に変更していなければ今も実現できずにいた機能は沢山あるだろうなと思います。

高木については、お客さまから伺ったお話を噛み砕いて実現するスピードがすごくて。翌日とかに「こんな感じですか?」と、もうほぼ完璧なものを持ってくるんですよ!

 

ーーーそれはすごいですね。そういうことができる人とできない人の違いはどこにあると思われますか?

 

高木:いやー、そんなすごいことはしていなくて・・・。多分、良い意味で人を頼れるからなのかな?と。一緒に考えてください!って頼って、ジャストアイディアでも投げ込んでみる勇気を持てることが大切なのかなと思います。そうやってちゃんと頼れば、一緒に考えてもらえるので。

山本:たしかに一緒に考える時間は多いかも。出社の日は一緒にホワイトボードを囲んで議論することも少なくありません。あとはやはり、日々のコミュニケーションから得ている業界知識や、お客さまとの関係値も大きいかと。
不確実性が高いなかで事業開発をリードする上で、ふたりのようなスペシャリストとチームアップできる環境は本当に心強く感じています。それぞれ専門性がありながらも、チームとしてお客さまとの距離感が近いので、「事業・プロジェクト」に対してコミットメントを発揮しながら一丸となって動けます。質の高いチームコラボレーションが前提にあるからこそ、私のポジションはクライアント及びクライアントが向かい合っている産業の変革に集中できるんですよね。

ーーー目黒さん、高木さんは、山本さんとのお仕事で印象に残っていることはありますか?

目黒:山本さんの頼もしさは半端ないです。顧客とのコミュニケーションの安定感、安心感、またメンバーとのコミュニケーションもとても上手いのでどんな人でも山本さんとは仕事がしやすいと感じると思います。エンジニア目線でのテクニカルな部分への理解度もかなり高いので、僕と同い年ですがレベルがとても高くて尊敬できます。あと細かい話ですが、プロジェクトの各フェーズの節目節目で顧客のメンバー含めチーム全体に労いや感謝、これからも頑張っていこうといったメッセージを毎回投げてくれるので、そういった部分も含め山本さんはプロジェクトをリードする立場に適任だなと感じています。

 高木:入社以降、山本さんとは本案件を通じて長く一緒に仕事をしています。山本さんはアパレル産業✕プロダクト開発という観点において誰よりも真摯に向き合っていると感じていて、非常に頼り甲斐のある存在だと思っています。また、プロジェクトをリードする立場として顧客からの信頼もしっかり得られていると思いますし、私のような新しく入った若手のオンボーディングやメンタリングも丁寧にしてくださるので、社内外どちら側の人から見ても一緒に働きやすい方だと感じるだろうなあと思います。

 

ーーーお話を伺っていると、自分の領域にとらわれず、お客さまのためになることは何でもやるという感じの人がIOのメンバーに向いていそうですね。

 

山本:それはあるかもしれません。が、自分の領域に誇りを持っているからこそ、そこで良い仕事をするためにあちこち口出し、手出しをしているということでもあるのかなと思います。とにかく自発性のある人が向いていますね。

目黒:お客様だけでなく、その先のエンドユーザーにとって使いやすいものになっているかを考えながら開発していけるといいと思います。私たちの仕事はクライアントワークであることは間違いないのですが、そこでもBtoBtoBto・・・という感じでエンドユーザーのことをリアルに想像し、考えられる人。そこが面白み、やりがいでもあると思います。

山本:クライアントワークだからといって、納品したら終わりではなく、真の意味でお客さまのことを考えられる必要があると思っています。プロダクトを育てていくパートナーとして、お客さまの自走やエンドユーザーの満足度まで考えられることは、インダストリー・ワンでプロジェクトを推進する大きな楽しみのひとつです。

インダストリー・ワンのビジネスデザイナーはとにかく大変というのが正直なところですが、とても刺激的なポジションです。トラディショナルなビジネスやバリューチェーンをデジタルで変革する上で、中核となるプロダクトを企画フェーズから育てるプロダクトマネージャーや事業企画的な側面もありながら、変革主体であるクライアントのプロジェクトゴールに向けてコンサルタントの視点で並走することも求められます。どちらの視点がかけていてもクライアントの「事業・プロジェクト」の成功はないので、自身の持てる力、チームで発揮できる力、クライアントと協力して発揮できる力を集約して事に当たり続けないといけません。大変な分、やりがいも大きく、こんなに楽しい仕事はないと思っています。


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