三菱商事がこれまで培ってきた多くの産業知見とNTTのデジタルケイパビリティを掛け合わせることで、各企業や産業が直面している社会課題を解決する一助になれないだろうか?そのような考えからIndustry Oneの構想は始まりました。
三菱商事が半世紀以上にわたり対面してきた各産業界において、デジタル技術を活用し業務プロセス、ビジネスモデル、産業構造を変革していこうというDXの機運がこれまでになく高まっています。一方、DXの重要性を認識し戦略・構想は持ちつつも、それを実行できている企業、DXにより成果を上げている企業は驚くほど少ないのが実状です。 DXの社会実装をリードしていきたい。これが我々がIndustry Oneを作った思いです。個社では解決できない商習慣や業務プロセスなどの産業全体の課題に真摯に向き合い、各産業の主要企業やパートナー企業と連携し素早く実行に移していく。この「DXの実行力」こそが今の日本に必要なことだと思います。
Industry Oneという社名には、三菱商事・NTTという異なる産業の壁を越えた新しい企業体へのチャレンジという意味に加え、産業界の様々な企業とオープンに連携し一丸となって社会課題を解決していこうという我々の強い意思を表しております。我々Industry Oneはお客様の「変革実行パートナー」として、日本の産業全体の変革に向けてチャレンジしていきたいと思います。
DXという言葉が登場したのは、2004年と言われています。以来、世の中のデジタル化が進み、いろいろなモノ・コトがオンラインに移行してきました。NTTグループはこれまでB2B2Xモデルの推進という形で、企業のDXをサポートしてきましたが、単なるデジタル化や個社のDXに留まるものも多く、我々がめざすDX=ビジネスモデルや産業構造の変革、という点ではまだ道半ばというのが実感です。
真のDXを進めるために何が必要か。NTTが三菱商事と検討した結果、答えの1つとして作られたのがIndustry Oneです。これまでの枠にとらわれず、様々なバックグラウンドを持った人材が集まり、パートナー企業と連携して、DXをスピーディに企画・実行し、価値を産み出す。そうした会社をめざしていきます。
しかしながら、今のIndustry Oneの力で全てが実現できるわけではありません。産業知見や技術に秀でたパートナーや未来の仲間たちと力を合わせて、理想を現実にしていきたいと思います。